「World’s Greatest Stretch(WGS)」は、動的ストレッチとして知られ、複数の筋肉や関節の可動域を一度に高めるエクササイズです。特にスポーツ前のウォームアップやモビリティ向上に効果があり、股関節や体幹、肩甲骨周りなど、野球やサッカー、ランニングなどに必要な全身の可動性と安定性を向上させることを目的としています。
全身の連動性を意識できるエクササイズでもあるので、学生にはストレッチ以上にいいトレーニングにもなります!
⚠️こちらは解説・指導風景動画含め、一部有料コンテンツとなっております。
World Greatest Stretchの解説・指導風景動画(Koromo Conditioning Room 会員限定)
手順
1.スタートポジション
- 足を肩幅程度に開き、片足を大きく前に踏み出してランジの姿勢になります。前脚は膝を90度に曲げ、後ろ脚はつま先を立てて伸ばします。
2.股関節のストレッチ
- 前脚の膝の内側に同じ側の手(右脚なら右手)をつき、反対の手(左手)は地面に向けます。
- 両手を地面にしっかりつけ、股関節のストレッチを感じながら体勢を安定させます。
- 股関節から上体を地面の方に下ろしながら、前脚側の肘を地面につけにいく動作で股関節の可動域を上げます。
3.胸を開く動作
- 地面側についている手を支点に、反対側の手(右脚なら右手)を上に大きく回しながら天井に向け、体幹を回旋させます。
- 肩甲骨や胸部をしっかり開き、動作全体で上体が天井を向くよう意識します。
- 目線も伸ばした手を追うようにし、深く息を吸いながら行います。
目的
1.全身のモビリティ向上
- 特に股関節や体幹、肩甲骨周りの可動域を広げることで、動作のスムーズさやパフォーマンス向上を目指します。
2.動作前のウォーミングアップ
- 体の各部位を一度に活性化させるため、スポーツやトレーニング前のウォームアップに最適です。筋肉を伸ばしつつ関節の可動域を高め、体温を上げていきます。
3.体幹とバランス力の向上
- 片脚でのバランスや体幹を使いながらの動作のため、体幹を安定させる力が養われ、バランス力も高まります。
4.筋肉と関節の協調性向上
- 上半身と下半身を連動させた動きにより、全身の協調性や連動性を高め、スポーツパフォーマンスをサポートします。
ターゲット
- 股関節:ランジ姿勢により、特に股関節の屈曲および外転がターゲットになり、柔軟性が向上します。
- 腸腰筋・大腿四頭筋(太もも前):前脚のハムストリングスが伸びることで、柔軟性と可動域が向上します。
- 胸部と肩甲骨:上体の回旋で胸部や肩甲骨周りが伸ばされ、動作がスムーズに行えるようになります。
- 体幹:ランジ姿勢でバランスを保つことで、体幹や腹斜筋が安定し、体幹の強化にもつながります。
World’s Greatest Stretchは、全身を効率的に伸ばし、特に体幹と下半身の安定性を高める動的なエクササイズとして、運動前のウォームアップに非常に適したストレッチです。